睡眠の「質」をあげる

 身体は常に動的です。前回理想的な便についてお話ししましたが、良い日もあれば悪い日も当然あると考え、大局的な考えで生理現象をみてください。身体の調子が良い時に、生理的な現象はどうであるかとの関連を知ることが重要です。今回は睡眠についてお話ししていきます。睡眠も運動や排便と一緒で、量でなく質が重要です。睡眠について、睡眠中に放出されるホルモンなど各種臓器の活動から良好な睡眠を考えてみようと思います。

一般的には睡眠中は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」を繰り返しています。ノンレム睡眠にはレベルがあり、最も深い眠りを得られるのが最初の1~2回。つまり寝入ってから約3時間の間に深い眠り=ノンレム睡眠に達すれば、脳もカラダも休ませることができるため、朝起きた時に「ぐっすり寝た」という満足感を得ることができるのです。そして同じく2~3時間後に分泌されるのが成長ホルモンです。成長ホルモンは単に「成長」を促進させるだけでなく、「細胞の修復」や「疲労回復」に役立っています。明け方になると、成長ホルモンに代わってコルチゾールというホルモンの分泌が高まります。コルチゾールは、体内に蓄えられた脂肪をエネルギーに変えるホルモンで、体が目覚める準備を始めるのです。睡眠の質がよくないと、成長ホルモンが十分に分泌されないうちにコルチゾールの分泌が高くなってしまいます。「睡眠が不足しているなぁ」と感じた翌朝に、肌のコンディションがよくないと感じたことはありませんか。それは、成長ホルモンが十分に体にいきわたっていないからかもしれません。

 そして上記したホルモンの分泌には体内時計が関与しています。体内時計を常にアップデートしていくためには、朝起きたときに太陽の光を浴びることが重要です。しかし睡眠のリズムを突然断ち切ってしまう大音量の目覚まし時計は、心地いい目覚めのためには逆効果です。最近では優れモノの睡眠計が発売されていますから、活用してみてはいかがでしょう。注目の機能は、「設定した時刻から60分前までの任意の時間の間で、目覚めやすいタイミングでアラームを鳴らしてくれる」点です。また、睡眠時間や寝付きにかかった時間、夜中の寝返りも計測してくれるので、自分の睡眠の状態を把握することができます。

 ここまで良質な睡眠についてお話ししましたが、みなさんがお気付きのように結局は毎日の生活リズムをいかに一定にするのかが重要なのです。このような背景を理解していれば、安易な睡眠導入剤や下剤などの使用は控えようと考えるはずです。しかし現代社会では複雑多岐にわたる環境要因で、一度生活リズムを崩してしまうと元に戻る術を見失ってしまう方が多く見受けられます。そのような方々に対して、私は身体機能の改善から生活リズムを立て直したいと思い、「心身調律サロン 坊」を立ち上げました。

個々の最適な生活リズムとそれを支える歩行などの身体機能の維持・改善のお手伝いをさせてください。

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