入院期間短縮のメリットとデメリット

 みなさん、こんにちは。ブログ第5弾でも心身に焦点をあてて、現在の医療と私が考える問題点、そして心身調律サロン 坊のコンセプトの理解を深めて頂けたらと思います。自分も現在に至るまで病院で急性期、回復期そして療養型など経験してきました。その中で急性期病院でのお話しです。

現在、整形疾患の方への人工関節置換術などの技術また術後成績の目覚ましい発展があります。二十数年前までは例えば股関節骨折をすると骨が癒合して再骨折リスクがなくなる2、3ヶ月は寝たきりなんてことは当たり前でした。しかし現在では術後当日から立位練習なんてこともあります。2、3ヶ月寝たきりと術後翌日から立位練習…身体機能からみたら術後翌日から立位練習できることのメリットは計り知れません。筋力水準も維持でき肺炎などの合併症予防、心肺機能の低下だって最小限で済むでしょう。もちろん精神面にもメリットはあります。仕事を休んでしまうのも最小限になるため生活費が脅かされることもないでしょう。また退院までの日数も早いため、入院費の高騰も抑えられます。

私自身もどちらか選べと言われたら、もちろん後者を選択します。みなさんもそうでしょう❓医療技術の進歩に伴う退院期間の短縮は、国の医療費抑制にもつながるため、手術して問題なければすぐに社会復帰を果たしていきます。実際病院で勤務していた時は、術前・後の状態を日常生活の自立度ということで一人でお着替えができるか、階段を手すりなどを使って上れるかなど細かく評価して経過を見ていきます。そして自立度が低い、または更なる回復の見込みなどが予想される方は回復期病院や施設などへの転院を考慮されます。

つまり回復の指標として日常生活の活動量が目安となるわけです。でもちょっと待ってください。そもそもその方が骨折した原因はなんでしょう。また以前のブログで元の状態に完全に回復するということはありえないとお伝えしました。つまり現在の医療では発症前以上の状態での社会復帰はできないということです。

・・・つまり入院して手術しリハビリをしたとしても、発症前より当然身体機能は落ちてしまっている為、骨折リスクはより高くなっている(また転倒などする可能性)ということです。骨折などの外傷や脳卒中などをたまたまの不注意や不運で起きてしまったというのであれば、発症以前の状態に近づければ患者さん自身が今後様々な面で注意していくことで、その後の再転倒などの問題をカバーできるかもしれません。

しかし実情は異なります。介護現場で術後10年程度経過した方など見ると、様々な不定愁訴や転倒を繰り返すなどで再手術などを迫られています。

入院期間短縮は医療費抑制、病院機関の更なる分業化・専門性を生みだしました。大変喜ばしいことですが、それは結果として患者さんが本来獲得しなければならない機能を盲目的にさせてしまっている様に思います。

本来獲得しなければならない機能とはスバリ「運動の質」です。次回のブログでより掘り下げてお話ししていきます。

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