脳性麻痺への治療

 去る11月29日を持って約2ヶ月に渡って参加していた、大阪での研修会が終了致しました。脳が成熟した後に起こる成人の脳卒中と、今回学ばせて頂いた成熟する前の小児に対する理学療法。Baseとしては二足直立位を構成する骨格であることは間違いないのですが、やはり脳のシステムや情動的な働きの違いはあるなかで、治療の展開に更に厚みが増したように思います。また理学療法士で臨床に50年も立ち続けている方の考えや振る舞いすべてを見学できたのは、とても大きな収穫でした。どのような疾患においてもリスクを念頭において、理学療法で貢献できること。そして今回の研修会へ参加したことで、乳児から高齢者まで理学療法を提供できる範囲を自信を持って広げられたことです。

また今回私自身は開業という道を選びましたが、臨床経験50年の方のリハビリを見学するなかで、改めて自分の強みをもっと活かし、自分しか出来ない理学療法を追求していけると自信を持ちました。開業する時期にしてもまだ早いのではと考えたりしていましたが、逆に今しかないと確信に変わりました。日本、、いや世界最高峰の理学療法士の見学を通して、このような考えを持てたことは自分のなかで開業という選択肢は間違いではないし、揺るぎないものになったのではないかと思います。約2ヶ月間、肉体的にも精神的にもハードな日々でしたが、今回学んだことをゆっくりと咀嚼しながらも確実に吸収していき、地域の方々に還元していきたいと思います。

 最後にボバース概念を提唱した故カレル・ボバース氏がおっしゃった言葉を引用させて頂き終わりたいと思います。

“患者様を宝物のように扱いなさい。誠心誠意をもって”

“リハビリテーションのできない患者様は、いらっしゃいませんし、患者様とその家族に対し、リハビリテーションのできない言い訳も許されません。治療の責任は、すべて私たち医療者の側にありますから”

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